★土作りのポイント

品種によって違いがありますが、多くのハーブは通気性が良く、排水性に優れているアルカリ性の土が適しています。水分が多く排水性が悪い土壌の場合は、腐葉土やパーライトなどを混ぜ込むと、粒が大きくサラサラとした土に変える事が出来ます。植木鉢、プランターなどで栽培するときには、ハーブ用に配合された土を利用すると手軽で便利でしょう。再生用土を利用したり、庭の土を利用するときには、ペーハーを計り、酸性土壌の場合には、小石灰を加えて弱アルカリ性にしておきます。 ※品種によって違いがあるので、土を購入する時は確認してから購入しましょう。

★種まきのポイント

室内でまく時を除いて、春と秋に種をまくのが一般的です。秋に種をまき、冬を越させると強い株が育ちやすくなります。寒冷地では9月頃までに終えておきましょう。春は20℃以上が発芽しやすい条件です。 ※冬越しできないタイプのハーブもあるので気を付けましょう。(冬越しできないハーブは室内で育てましょう) 種の種類によってまき方が異なるので、種のパッケージについているまき方の説明をよく読んでください。 ラベンダーやローズマリーなどは種が発芽しにくいので、苗から育てた方が良いでしょう。 ミントは繁殖が良いので、地植えにすると庭がミントだらけになってしまう恐れがあるので、鉢植えをにする事をお勧めします。

★肥料と水やり

ハーブは乾燥気味に育て肥料も少なくて済みます。ラベンダーやローズマリーは全く肥料をあげなくても元気に育ちます。 地植えの場合は特に乾燥してなければ、水やりを頻繁に行う必要はありません。 鉢植えの場合は肥料が必要になります。水やりも様子を見ながら行いましょう。夏は気温があがる日中は避け、朝か夕方の涼しい時間に水を与えましょう。

★苗の手入れ

ミントやバジルなどは伸びすぎた茎を切り取り、短めにカットします。背が高くなるハーブは支柱を使うと良いでしょう。ナスタチウムは這うように横に広がる性質を持っています。盛んに茎を伸ばすので、鉢からはみ出たものは早めにつみとると良いでしょう。 雑草が生えたら早めに抜きます。雑草は養分を吸い取るだけでなく、ハーブに必要な風通しを悪くしてしまいます。 ラベンダーは湿度で弱ってしまった場合、込み合っている部分を刈り取ります。

★株を増やす方法

株分けを行う時期は花が終わった秋頃に行います。古い株の風通しを良くし日当たりの環境を改善する効果もあります。 株分けとは今ある株を2つに分けて増やす方法です。 ミント・タイム・ローマンカモマイル・チャイブ・ベルガモット・スイートバイオレット・レモングラス・ソレルなどが株分けで増やす事が出来ます。 さし木とは切った枝や茎を土に挿しておき、根を出して株を増やす方法です。 ラベンダー・ローズマリー・ローズゼラニウム・セージ・ミント・レモンバーベナなどがさし木で増やせます。根元の部分が木質化するハーブはさし木で増やすことが出来ます。

★冬越しの方法

ハーブは比較的寒さに強い種類が多いです。秋には十分日を当て、肥料をあげすぎない、気温の低下とともに水やりを控えて活動を抑えます。雪が積もる地域では雪の下に埋めてしまえば、意外と保温効果があります。鉢植えの場合は冬の寒さから守るために、鉢ごと地中へ埋めてしまっても良いでしょう。また、発泡スチロールやよしずなどで囲ったりしておけば保温効果があります。 寒さに弱いハーブは注意が必要です。レモングラス、バジルなどは外での冬越しは無理なので鉢ごと室内に取り込むと良いでしょう。 ラベンダーのように根元が木質化するハーブは雪が積もる前に短く剪定しておきましょう。剪定した枝などは根元に敷いてマルチング材としても利用できます。

★病害虫対策

ハーブは比較的病害虫に強く、育てやすい植物です。 ハーブは食用やティーなどに利用しますから、薬品を使わず害虫を退治しましょう。 アブラムシは牛乳を薄めたものをスプレーに詰め、1日数回吹きかけるとアブラムシが窒息して退治する事ができます。ナスタチウムはアブラムシよけ効果があるので、アブラムシが付きやすい植物のそばで育てるとコンパニオンプランツとして育てる事が出来ます。アブラムシが発生しやすいハーブはローマンカモマイル、ワイルドストロベリー、アーティーチョークなどです。 ダニが発生しやすいのが、スイートバイオレット・シソ科の植物です。 ラベンダーは香りが強く、その香り自体が害虫を防ぐ効果があります。 ハーブを食用やティーなどに利用しない場合はオルトラン(薬品の殺虫剤)が有効です。
  • 札幌のエクステリア・外構・ガーデニングに関するお問い合わせ
  • メールでのお問い合わせはこちらから